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着物(反物)を友禅染めするために必要な、染め場の長さをご存知でしょうか?
白い反物の生地幅はたったの約38p(約1尺)ですが、その長さは、なんと約13m(約3丈4尺2寸1分)にもなります。
この長い反物を友禅染めで染めるためには、一度に伸ばして張れるだけの長い染め場が必要です。
染め場に反物を張るには、「ガリ」と呼ばれる道具を使用します。「ガリ」は木の棒に針が沢山付いた道具です。
「ガリ」に付いている針を生地の両端に引っかけ、引っ張り、宙に浮いた状態にします。

次に生地のシワを伸ばすための道具である「伸子(しんし)」を使います。
「伸子」は45〜50cmくらいの細い竹の棒の両端に小さな針が付いています。
それを生地の両端に引っ掛けてピンと張るようにします。約15〜30cmくらいの等間隔で伸子を使います。
「ガリ」と「伸子」は、生地のシワを伸ばし、染料を平らに染める為の道具で友禅染めにはかかせない道具です。
次に染料の調合です。染料は基調となる4〜5色を調合して様々な地色を作ります。
この時、染め上がりの発色具合を計算する事が重要です。また、品の良い地色になるように調合する事も大切です。
その日の気象条件や、湿度、温度によっても微妙に調合が変わります。
同じ分量で調合したからと言っても、必ずしも、同じ色に染まるとは限らないのが友禅染めの難しい所です。
調合した染料は鹿毛によって作られた「引刷毛(ひきはけ)」と呼ばれる「引き染め」専用の刷毛を使用して染めます。
引き染めには非常に高い技術が要求されます。
正絹の生地は塩瀬やちりめん、紬、夏紬など種類が様々で、染料の染み込む速度がそれぞれ違います。
刷毛を常に動かしていなければ、「足」と言われる染めムラが出来てしまいます。
美しく染めるには刷毛に含ませた染料の量も常に一定にして、素早く染めなければなりません。
また、色によっても「足」が付きやすい色があるので、
様々な地色を自由に染めるには、経験豊富な友禅作家でなければ染めることはかないません。
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